女同士のカップルもどんな人も普通にいる【漫画家・志村貴子さんの描く世界】
こんにちは、いなほです。
今回は私が高校生の頃に出会って以来、大好きな漫画家!!志村貴子さんの紹介です。まだ読んだことない人にはぜひ読んでもらいたいので紹介しますね!
漫画家・志村貴子さんの描くジャンル
志村さんの漫画は太田出版、ビームコミックスなどから出版されています。
ギャグ漫画やファンタジー漫画、という漫画ジャンルを思い浮かべるよりも、少し大人向けなテレビドラマのようなストーリーをイメージしてもらえると良いでしょうか。
話の流れ方はドラマ的で、扱うひとりひとりのテーマはテレビではあまり扱わないような地味な心境からLGBTの恋愛など。でも、そういった感情は誰もが抱いているものだったりして、これまで多くの作品が出てきたんじゃないかと思います。
私が志村貴子さん作品をオススメしたい理由
ここからは個人的にオススメしたい理由・ポイントを書いていきますね。
あえて紹介する人を絞るなら、LGBTQや「自分の個性」に不安を抱いている人にオススメしたい。
志村貴子さんの漫画の特徴は
可愛らしい絵柄と、
ちょっと変わったキャラたち、
個性的なキャラの悩む姿や感情の描写。
どの作品にも通じるのは、どんな人も混ざって普通に生活している。
女性に恋する女性も悩んでいて、不倫をしちゃう人も苦しんでる。
大恋愛みたいなことをしていない人でも、何も起こらない自分の生活のことを考えていたり。
キャラそれぞれの悩みと自分の悩みや考えていたことと通じると、ドキッとする。(あのときのことは、こういうことだったんだろうか)と漫画を読んで自分の話も俯瞰してみたり。
百合漫画としても紹介されているけれど、百合含む漫画というか、女性同士の恋愛もストーリーの1部にすぎない。このバランスが心地良いんです。
バランスが心地良い、とは?
作品テーマによって偏りはもちろんありますが、
たくさんの人がいて、それぞれ違った考え方や想い・悩みがある。
これは現実の世界でも同じ。
一見悩みのなさそうな明るい人でも考えていることはあるし、
お母さんにはお母さんによって違う子どもに対する想いがある。
そういった人の気持ちの中を丁寧に描かれているので
この一帯の人たちを上から眺めているようなイメージでしょうか。
キャラというフィルターを通して見る1つの世界が、たくさんあるイメージでしょうか。
あとはその一人一人の考え方や悩みの、「わかる!」という共感しかないもの
誰もが言わないんだけど頭の隅で思っているようなことをはっきり的確に言葉にするので、読んでいて少し胸がざわつく気持ちになることもあるんでしょう。
けっこうなこと描かれているぞ、と思いつつも絵のキレイさですっと読んでしまいますね。
個人の価値観は1つのフィルター
いろんなキャラのフィルターを通して見る、という話をしました。
高校生の頃に志村貴子さんの漫画を知って、
色々読むと本当にたくさんの「人を知る」んですね。
それを作品ごとに繰り返していくと
「人の価値観は千差万別」みたいに思えてくるんです。
だから、自分の中に「これって普通の感情と違うのでは?」と
思うことはなくなった・・・かなあと思います。
実際にいろんな人に出会う大人になって、それは自分の中での確信に変わりました。
「人によって大事にする部分とか価値観は違うから、自分の大事にしていることや価値観もそのままでOK」みたいに。
人には話せない感情の共有
「自分の本当の内側」の部分って友達に相談できること、できないことありますよね。少なくとも私は積極的にさらけ出すタイプではなかったので。
漫画としても楽しめる志村さん作品ですが、
なんとなく現実逃避した〜い、という人にもオススメしたいのはそういった理由があってです。
漫画の中では勝手に話すことはないけど、きっと誰もがそう感じたことがあるだろう「感情」が描かれています。それはもうたくさん。少し嫌な気持ちになることもある。
でも大丈夫、悩みがあってどうしよ死ぬ、みたいなテンションではなく
悩むんだけど時間も過ぎるし、時間が解決することもあれば・・・と、
こっそり前向きな方向に引っ張ってくれている気がします。
まとめ:志村貴子さんの漫画はおすすめ
以上、志村貴子さんの漫画の抜本的な特徴からオススメ理由を書いてみました。
具体的な作品なども間に紹介しようかなぁと思いますので、
少しずつ追記しますね。
ひとまずAmazonで「志村貴子」と検索し、なんとなく気になった作品から読んでみてください!
「放浪息子」「青い花」はアニメ化もされているから、アニメから入っても良いすね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。